西洋占星術 進行・経過の判断(3重円)

占星術における運勢の解読では、出生図(ネイタル)、進行図(プログレス)、経過図(トランジット)の3重円を用いる

時期的な変化や具体的な出来事を読み解きます。

1. 運進法の基本的な考え方(進行と経過の役割)

出生図(ネイタル)の根幹性 、出生図にない現象は起こりません。

出生図で良いアスペクトを持つ星には、多少悪い進行・経過が重なっても過度の心配は不要ですが、

出生図で困難なアスペクトを持つ星には、進行・経過の影響が強く現れるため細心の注意が必要です。 

進行(プログレス)= 事態の下準備(内部的変化・長期動向) 起こる事態の内的・長期的な下準備や下地を表します。 

経過(トランジット)= 事態の引き金・きっかけ(外部的刺激・タイミング) 準備された事態に対して、具体的な事件や出来事を引き起こす「トリガー(引き金)」として作用します。 

【吉凶判断の組み合わせパターン】

進行[良] + 経過[良]事件・出来事の結果は極めて良好。 

進行[良] + 経過[悪] または 進行[悪] + 経過[良] 可もなく不可もない状態。 

進行[悪] + 経過[悪]明らかな悪い結果・困難が生じる。 

2. 重要な感受点とアスペクトの優先順位

基本アスペクト 出生と経過(トランジット)の感受点関係は主に

コンジャンクション(0度・合)で判断します。

補足的にオポジション(180度)、トライン(120度)、スクエア(90度)も考慮しますが、合よりも力は弱いとみなします。 

最重要視する進行感受点

① (進行の太陽):位置や形成するアスペクトが最重要。 

②(進行の月):を補足する重要な判断材料。 

幸運の星(経過の木星)の最大発効条件

(出生のアセンダント)や(出生の太陽)を通過する時、最も強い効力を発揮します。 

ただし、 出生状態が悪い場合は大きな幸運は期待できませんが、状態が良好であれば大幸運期となります。 

3. 回帰図(リターン図)の活用

経過の影響の中でも、時期的な予測の要となるのが「回帰図」です。

種類:(太陽)の回帰=ソーラー・リターン(太陽回帰図)

   (月)の回帰=ルナー・リターン(月回帰図) 

作成・解読方法:通常は出生・進行・経過の3重円で使いますが、回帰図単体(1重円)として作成し、出生図に対して考察することも可能です。 

有効期間:ある天体の回帰図は、同じ天体の次の回帰が訪れるまで効力を持ち続けます。 

4. 実践的な判断手順と整理のポイント

鑑定にあたっては、まず進行表で長期的な傾向を大まかに絞り込み、その上で経過を重ねて細かく検証していくのが効率的です。

① 出生図の解読(土台の確認)

性格の核、習慣・気質 

アセンダントと支配星、上昇星 、幸運の方向 、各ハウス・サイン・アスペクトの評価 

② テーマ別・展開する運命の判断(ハウスと天体)

財運:第2室の状態 

人間関係:家庭(第4室)、愛人・子供(第5室)、兄弟姉妹・親戚(第3室)、友人(第11室)、 配偶者・協力者(第7室)、 父(土星)、母・妻( 月)、夫(太陽) 

職業関係:天職・成功(第10室)、収入源(第2室)

勤務職場(6室)、協力者・共同者(第7室) 

趣味・娯楽:(第5室 )

宗教・哲学・思想:(第9室)、(海王星)、(水星) 

旅行関係:近場(第3室)、遠方(第9室・) 

このような手順でホロスコープは解読していくとよいでしょう。